脱出・謎解き・探索(ブラウザ)

血染めのナナ|1本の映画を観ているプレイ感を味わえる切なくて不気味なADV

血まみれ研究所×謎の少女が織りなす悲しい脱出劇

ダンボールが乱雑した倉庫で少女は目を覚ます。
少女は衣服を着ておらず、身体には赤い血が多々こびり付いている。

―……ナナ、起きるんだ
早速だが、私の指示を聞いてそこから脱出してほしい。
現在、この建物が危険区域となっている。

ナナと呼ばれた少女は、男の存在や指示に一寸の疑いもせず、足を動かす。
まるでロボットのように。

 

リンク

■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※

ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/17880
RPGアツマール
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm7165

■製作者さまのホームページ■

切川ドッドさまの運営サイト
https://sites.google.com/view/atelierdodd/top
Twitterアカウント
https://twitter.com/AtelierDodd



「血染めのナナ」の基本情報

■ジャンル■
無線の指示に従いながら怪しい研究所から脱出するADV

  • プレイ時間/30分~1時間
  • エンディング/3
  • 逃げ要素はないが、マップによっては即死を回避するために操作する要素あり

■キーワード■
脱出・研究所・推理・逃走・謎解き・SF・衝撃の結末・ホラー・グロ・怪物

■オススメポイント■

  • 謎の少女を謎の声に従って脱出させる、疑問符だらけから始まる逃走劇
  • 探索すればするほど、背景が分かる設定
  • 気味の悪い研究所と、その中で起こるドラマの絶妙な組み合わせ
  • 頭を殴られるが如く衝撃で奥が深いエンディング

 

■ストーリー性について■

衣服を着ていない血だらけの少女・ナナが無線経由で指示を出してくる男・ロベルに『一方的な』アドバイスを貰いながら研究所を脱出するストーリー。
暗く、淡々とした雰囲気の中で少しずつ全貌が明らかになる描写は、いい意味で鳥肌物。
エンディングコンプ後は映画を視聴した気持ちになれる濃厚な設定が魅力。

■プレイのしやすさ■

主人公を操作しつつ、行動によってエンディングが分岐する。謎解き要素あり。
常に逃げる訳ではないが3回(場合によっては4回)主人公を動かし、脅威を回避する部分が存在している。
その内、1回は逃げゲー苦手者にはリトライを強いられるかもしれないが、セーブポイントが細かくあるので、やり直しは簡易となっている。

 

「血染めのナナ」ここが面白い!

謎まみれの少女の意味不明な立場が気になって一気プレイ不可避

本作は、無線経由で一方的に連絡をとってくる男のヒントを頼りに少女・ナナを血まみれの研究所から脱出させるゲームです。

血・謎の肉片・異形の獣・何かを意味するパソコンの通信記録。
そして、服を着ておらず自らの意志を一切発しないナナ。

不気味さと不明瞭感からはじまり、進めていくことで細かい伏線を回収していけるシナリオは、一度はじめたらクリアまで止まらなくなります。

途中には理性を無くした怪物(?)の姿が。
(そして人骨?と肉片的な物も)
残された研究資料は読めば読むほど、疑問が増えるばかり。

そして、セーブポイントは既に事切れた研究員。
血だらけの研究員に寄り添い、つかの間の休息をとる時だけナナは心中で想いを語ります。

純粋で常識から逸脱した想い、それは一体何を意味するのか…?

不気味すぎる展開とゾクっとなるナナの心情は、緊迫した雰囲気でプレイするからこそ、より引きたち、プレイヤーに寒気と好奇心を抱かせてくれます。

ナナの正体、無線で語りかけてくる男、気持ちの悪い研究所の実態に対して。

 

少しずつ剥がれて姿を見せる真実にゾクゾクが止まらない

研究所を進んでいくと、初期にナナがいた倉庫の実態をはじめ、様々な謎が解き明かされます。

もちろん、ナナに指示を出している姿を現さない男・ロベルについても。
彼とナナの関係は『救う人・救われる人』ではないようで……

全てのエンディングを迎え、残酷で悲しい答えを知った瞬間、1本の壮絶なSF映画を観終えた達成感とやるせなさが自然と体内に流れてくるゲームです。
(BGMが各シーンを盛り上げてくれるので音出し・ヘッドホン装備推奨!)

 



プレイした感想(ネタバレなし)

暗く不気味だけれど美しさが垣間見えるタイトル画面に惹かれてプレイしました。

ドット表現だったから耐えられたものの、リアル絵で出てきたらSAN値ゼロになるくらい色々ヤバかったです。
けれど、ホラーだけに頼りきずなゲーム性が非常に大好きなポイント。

エンディングは衝撃すぎて迎えた直後、完全燃焼どころか、即やり直したくなる(他エンディングを回収したくなる)ほど。
私は終盤にある指示を鵜呑みにしたやつが初エンディングでしたが、リアルに「ええ!?」と声がでかけました。このゲームすごい……

ラストは人によって様々な解釈ができそうです。
続編が出てもおかしくないくらいの締め方だったので、いつか続きがでるのかなと勝手に期待中。
※自分の解釈は次の『プレイした感想(ネタバレあり)』にて。

雰囲気が上質ながら、シナリオも上手い具合に少しずつ回収してくれ、SF+ミステリー系の映画を観ている気分になりました。
伏線が初期から散りばめられているので2週目をすると新たな発見も!?

研究員たちの通信履歴やレポート、ちょっとギャグテイストなやつもあれば、ダークで気がおかしくなりそうなのもあり、テキスト的な意味でもかなり楽しかったです。
(某嫌な奴の本棚が地味に笑いのツボを突いてくれました)

そういえば、ドッド工房さんのゲームはセーブシステムが面白いのでプレイされる方はぜひセーブしまくって欲しいです。
可愛いナナちゃんが拝めますよ!!

 

 

※以下、ネタバレ感想※

プレイした感想(ネタバレあり)

 

ナナの正体は、『人間に溶け込み威力を発する兵器(人型兵器)』の唯一の成功作。
(途中で出くわす怪物とナナが序盤にいた倉庫のダンボール内は実験のなれの果て)

ロベルは研究所の一員であり、ナナの父親。
金銭のために変わっていく研究所に嫌気がありつつも、妻の命を握られている都合上、非人道的な研究を強要された挙句、母親の胎内からナナを勝手に取り出され、実験に使われてしまった悲劇の男。
全てはロベルの研究所・組織(研究所に人型兵器を依頼した)に対する復讐を決意した瞬間から、幕を切っていたのです。

恐らく、ナナを誘導していたのは、出口で待ち受けていた組織の人物を殺すため?
事切れていた研究員たちは銃で撃たれていたので、ロベルがわざと組織の人間が来るよう仕組んでいたとか?

途中、ロベルの通信が切れ、第三者らしき声が入ったシーンは、研究所をおかしくした張本人・所長がロベルの企みに気づいたからと予想しています。
誘導に全て従って射殺エンディングは、途中で入れ替わった所長によって…と思うと納得できてしまうんですよね。

ベストエンディングと思われる結末(ナナがロベルから託された薬を使って逃げ出す)後、さりげなく謎の音がしましたが、完全に異形と化したのか、薬の副作用で果てたのかが気になります。
上手くぼかされているので答えがない状態なのが素晴らしい意味でもどかしい!!
失意で歪んだロベルの復讐劇と愛情を組むと、
『復讐を達成した。娘・ナナに安らかな死を』
『まだ復讐は終わらない全てを壊すためにもっと壊れろ(人間兵器になってもっと暴れろ)』
どちらにも取れてしまうのが、たまりません。
もしくは、ナナは死んでおらず、人として生きられるよう薬が作用した可能性も?

個人的に好きなテキストはロベルの
「しがらみがなくなった自分は組織を壊す、組織に作られた”失敗作”を使って」
です。自身とナナに対する皮肉がこもっているのが最高すぎる。

彼がナナを「失敗作」と言うのはナナに対する嫌悪だけでないのが痛いほど伝わり(途中で見れる資料でロベルがナナだけには人道的な対応をしていたのが辛い…)エンドロールを見ながら何度も脳内に反芻してしまいました。

 

プレイはこちらから

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※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※

ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/17880
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