ネタバレ記事

【ネタバレ注意】嘘つきゲーム・マサキ編をプレイした感想

純粋な愛は罪? デスゲームの片隅で判明する『温かく狂気じみた青春劇』

メンバー内に潜んでいる殺人鬼(嘘つき)を見つけなければ助からないデスゲームに巻き込まれた男女7人が綴る『嘘つきゲーム』

本編のシナリオは既に完結済みですが、2018年8月24日にマサキ視点が追加されました。
一見、真面目で常識人に見えたマサキの黒い一面がダークなテイストで語られるだけでなく、謎のクールビューティー・セイコについての掘り下げも入っている、嘘つきゲームファンにはたまらない追加コンテンツとなっています。

本記事ではマサキ編の面白かったポイントと共にネタバレありの感想をアップしております。
黒幕を始めとしたネタバレを当たり前のようにしているため、未クリアな方はご注意くださいませ。

 

■注意■

マサキ編は『嘘つきゲーム』のアプリからではなく、『旧・狼ゲーム』こと『わさびゲーム』にて配信されています。
(最終的にわさびゲームに嘘つきゲームも統合されるのかな?と予想)
わさびゲームでは、続編の狼ゲームを始めとした続編、同系統のゲームが遊べるので未プレイの方はぜひ、一緒にプレイしてみてください。
(嘘つきゲームに登場した某キャラのその後も分かります)

わさびゲーム
わさびゲーム
開発元:Kousuke Wakayama
無料
posted withアプリーチ

 

※以下では、嘘つきゲームのネタバレを含んだ文章があります。ご注意くださいませ※

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復習/マサキってどんなキャラだっけ?


シュウタ&サオリ(黒幕)によって拉致され、嘘つきゲームに巻き込まれたメンバーの一人。
メンバーの中では温厚寄りで、わざと記憶喪失になっていたシュウタに対しても(少し疑いつつ)協力的。
また、頭の回転がよく、嘘つきゲームの真相を掴もうとした。

……と書くと被害者感マックスですが、実はサイコストーカー眼鏡野郎だと3章で発覚。
一方的に想いを寄せていた、立川あいみに付きまとったあげく、事故に見せかけて殺した人物です。
更に自身の過去を暴いたセイコ(マサキと同じくある罪を犯したことで拉致された人物)を殺害。
最終的にはシュウタたちに罪を暴かれ処刑された末路となりました。

死ぬまで反省をすることなく脱落したマサキ。
そんな彼をメインにしたマサキ編では、彼の過去や、あいみとの邂逅、セイコとのバトルが描かれています。

マサキ編、ここが熱い!

シレっと混ざってる黒幕につい笑う

クリア前提かつ、マサキ目線でのストーリーなので、嘘つきゲームで主人公兼、黒幕だったシュウタが当たり前のように表示されます。
ある種、マサキ編だからこその醍醐味ですね。

↓左上の男性……お分かりいただけただろうか?

相変わらずミクからは「見た目だけで殺人鬼」みたいな酷いコメントを受けていますが、確かにこの顔は不審者だ……と改めて思いました(笑)

シュウタ本人は記憶がないから本気で困ってるんですが白々し過ぎて何度も吹き出してしまった不思議……

また、ストーリー中、サオリがシュウタを庇う一面があったりするなど、プレイ済みユーザーにはニヤニヤするシーンが多数あるので、そちらの面でもかなり楽しめます!

 

ナチュラルに狂ってたマサキの内面が知れる

マサキ編の醍醐味は、何といってもマサキの掘り下げ。
彼は『優秀な人こそ素晴らしい人生を歩める』と親に言い聞かせられ、厳しい教育を受けていた過去が明かされます。
自身の意思は何一つ採用されずに、空想上の『素晴らしい人生』について絶望に近い感情を抱いていたようです。

そんな矢先に出会ったのが立川あいみ。
彼女については、嘘つきゲーム本編でも『マサキに殺された悲劇の少女』として語られていましたが、マサキ視点では、マサキ・あいみの出会いと、マサキがじわじわと愛ゆえに狂っていくシーンが描かれています。
(素でストーカーと化す場面はじわじわ恐怖できます)

意味も希望も分からず勉強だけを強いられてきたマサキにとって、あいみがどれだけ光になっていたか…が語られる一方、あいみからしたら理不尽でしか無いマサキの行動とのギャップは、ホラー度高し!

結末を知っている方でも、新しい発見がたっぷり見受けられるシーンとなっています。



謎の美女・セイコの秘密が垣間見える!

3章でマサキに殺されてしまったセイコ。
彼女については2週目で見れる黒幕の日記で罪状(結婚詐欺)が語られていましたが、他キャラクター(真っ先に殺されたヤンキーを除く)に比べると、活躍が少なく、不完全燃焼に感じたファンもいらっしゃったかと思います。

マサキ視点では、セイコがマサキに殺されるまでのストーリーと共に、『セイコの罪状に関する証拠』もいくつか拝見できます。
セイコが結婚詐欺を繰り返す訳、元の顔……
色々と衝撃の連発で、タップ&調査がとても捗ります。
(本編では見れなかったセイコの表情がいくつかあるので、そちらもチェックしてみてください)

因みに、マサキとセイコのやり取り中にバッドエンドが1つ仕込まれています。
嘘つきゲーム真相に触れられている、面白い内容ですので、回避出来た方もぜひ、見るのを推奨します。

 

女子歓喜!? ラストでとんでもないギミックが追加!!

マサキ編のラストを締めくくるのは、もちろん犯行がバレで処刑されるところ。
処刑されるまでの流れは本編と同じなのですが、処刑時にとんでもないギミックが追加されています。

歪んだ愛情をマサキに注いでいる人にはたまらないかも!?
当時、かなりビックリしたので、「もうこの先は知ってる」ところまで来ても、ぜひぜひ駆け抜けてクリアしてみてください。
(これに関しては、前情報なしでみた方がインパクトあるので、画像も含めて伏せさせて貰います)

 

マサキ編をプレイして…(ネタバレ込みの感想)

マサキがお気に入りとしては、変に「マサキ、実は可哀想なんです!」属性を付けることなく、サイコ眼鏡として書き切ってくれたことが、とにかく嬉しかったです。
(性格が歪む理由的な描写はありましたが、マサキ自身にも十分、非がある描かれ方で一貫されていました)

ガッツリとしたクレイジーじゃなく、じわじわとした狂気っぷりがとてもリアルで、あいみ視点で想像すると、トラウマってレベルじゃないですよね。
あいみは、まさかあの一行為だけであんな目に遭うとは思わなかっただろうなあ……
マサキはマサキで親から偏った愛情しか貰えなかったからこそ、あいみに執着したと思うと悲しいけど、お前の罪は許されない。
あと、あいみが殺されるシーンは、BGMとのギャップさと、マサキの心理描写が非常に気持ち悪い(褒め言葉)ので、ぜひ、音量ONで見て欲しいです!!

最後の某ギミックは、驚きながらも興奮しました、ごめんなさい。
スタジオわさびさん、とんでもない追加要素を入れて来たなあ……

あと、マサキ視点だからこそのシュウタ(嘘つきゲーム主人公)の描写が新鮮で楽しかったです。
どうあがいても不審者な見た目がじわじわとツボをついてくる……
サオリのシュウタに関する行動は色々と思うところがあり、サオリの愛情を改めて感じられました。

ミクは安心安定な感じでしたね。
シュウタは絶対に信頼しない。マサキ、てめーもだめだ!なスタイル。
彼女の突き抜けたクズっぷりは本当大好きです。

そういえば、マサキ編では続編・狼ゲーム同様、キャラクターが動く仕様(まばたきをしたり、リアルな人間みたいにぬるぬる動いてる)になってたのも細かいサービスで個人的に嬉しかったです。
マサキ編もとい、マサキの罪が暴かれる3章の話故に、タケシ・ダイチ・ヤンキーはその恩恵を貰えなかったのがちょっと残念……
動くダイチはさぞかしブヨブヨしてただろうなあ。

余談ですが、当初はセイコ視点も開発予定だったそうですが、公式から『開発中止』の告知がされている状態となっているようで。
マサキ編で見れたセイコのヤバさの全貌を見てみたかったですね。