探索すればするほど味が深まる怪物VS少女の脱出劇

わたしは ずっと かいぶつにとじこめられている
かいぶつは 毎日 注しゃ を打ちにくる
打たれると だんだん わたしが わたしで なくなっていく
にげないと…
もし かいぶつがおってきたら ていこうしてやる
わたしを くるしめるものは みんないなくなれ!
■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※
ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/14681
RPGアツマール
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm5522
PLiCy
https://plicy.net/GamePlay/50590
■製作者さまのホームページ■
切川ドッドさまの運営サイト
https://sites.google.com/view/atelierdodd/top
Twitterアカウント
https://twitter.com/AtelierDodd
Contents
「Myosotis -ミオソティス-」の基本情報
■ジャンル■
怪物に見知らぬ家に閉じ込められてしまった少女を逃がす脱出系ADV
- プレイ時間/30~40分
- エンディング/1
- 追いかけられ要素あり(難易度選択による救済処置あり)
■キーワード■
怪物・少女・脱出・微ホラー・謎解き・衝撃の結末・切ない・花言葉
■オススメポイント■
- 真実が姿を現した瞬間に、言葉にしようがない後悔が襲いかかってくるシナリオ
- 難易度選択で追いかけられゲーが苦手な方でも楽しめる救済処置
- 家の中を細かく調べれば調べるほど世界観を知れるこだわり
- エンディングが1つにも関わらず再プレイしたくなる伏線貼り
■ストーリー性について■
怪物から逃げる少女…という王道系に見えて実は…な部分は、勘の良いプレイヤーなら中盤付近で察するかもしれないものの、それでもなお、心に来るものが非常に多いのが魅力。
ラストで流れる某キャラクターの台詞からは『究極の愛情』についてを考えさせられ、必見。
■プレイのしやすさ■
追いかけられゲー+謎解き(ラストのアイテム入手に至っては答えがランダムなので自分で解く必要あり)故に、人によってはセーブ&ロードが必須に。
ただし、追いかけられ要素は難易度設定でスマホでもやりやすくなる救済処置があり、謎解きのヒントはテキスト色が変わるなど、プレイヤーのことを考えた処理をしてくれている。
「Myosotis -ミオソティス-」ここが面白い!
生活感のある怪物の屋敷で、疑問符が浮かびまくる逃走要素

主人公の少女・ミオは、怪物によって『見知らぬ家』に閉じ込められています。
怪物は何故か定期的にミオへ注射を打ちにやってくるそうで、注射を打たれる度にミオは目まいと共に『自分が自分でなくなっていく感覚』が過り、恐怖の余り脱出を試みることを決意。
脱出を決意し、監禁部屋を出た瞬間に肌が青色の怪物が注射器を持って追いかけてきます。
プレイヤーはミオを操作して怪物の家から脱出させるのが目的となります。
(怪物に触れると注射を打たれ、ミオの体力が減ってしまう仕様。ミオの体力は難易度変更によって変動)

出口はもちろん、施錠されていて出られず…
ミオは出口を開けるための鍵を探しに怪物の家を探索することに。
しかし、怪物の家は『怪物』とは思えないほど、生活感があり、疑問符が多数あがりながら進行していくことになります。

そして、出口の傍にある勿忘草・ミオソティス。
これは一体何を意味するのか……?
ミオには全く見当がつかない様子。

少女が逃げる意味、怪物が追いかけてくる真実が悲しすぎる
逃げるために、怪物の家を探索していくと、ヒントと共に誰かが残したと思われる写真や日記、アイテムなどが見つかります。

日記には、とある人物の献身的な想いが綴られており、その中には物語の真実を推測できる重大な秘密も。

更に、怪物が持つ注射器の中身についても書かれており…

様々な真実の断片を見てもなお、「思い出せない」「分からない」と呟くミオ。
最終的に怪物に対抗できるアイテムを見つけたミオは怪物と対面し、決着をつけようと挑みます。

なぜ、怪物はミオを追いかけるのか?
なぜ、ミオは怪物から逃げるのか?
怪物とミオの逃走劇が終わった瞬間、プレイヤーは強く不可侵な愛の存在に触れると同時に、
その愛が本当に届いて欲しい相手には絶対に伝わらない残酷な現実を知ることになります。
プレイした感想(ネタバレなし)
探索をすればするほど、ミオと怪物に関する情報が分かり、クリアすると「あれってこういう意味だったのか!」と感じられるスルメ的なゲームでした。
1週が30~40分(攻略ルートが頭に入っていれば30分かからないかと)で行えるため、伏線確認もしやすいのが嬉しいポイントです。
特に窓に関する配置は「だからこういう設置なのか」とスッキリしつつも悲しくなってしまったり。
また、タイトルかつ作中に出てくるミオソティスも重大なキーとなるところもツボでした。
シナリオは途中で察せた派ですが、ラストの展開は切なすぎて呆然としたままスタッフロールを眺め、クリア後に変わるタイトル画面で泣きました。
演出ずるすぎる……!!!!(褒め言葉です)
そして、とあるキャラクターが抱いていた強い想い、プレイ後でも強く頭に刻まれているほどのインパクトがありました。
キレイだけれど救いの無い、けれど魅入ってしまうのがドッド工房ゲーの魅力だなと改めて感じた次第です。
あと、音的な演出も非常にこっているのでイヤホン装備か室内で音を出してのプレイが超オススメです。
(ラストのアレについては音あるかないかで解釈が変わるのでクリア直前だけは絶対に音有りでやっていただきたい)
※以下、ネタバレありの感想※
プレイした感想(ネタバレあり)
怪物こと、ミオの旦那さんの強い愛情にとにかく泣いたシナリオでした。
真実を知った上で2週目やると涙ボロボロ出るので個人的には2週プレイ推奨派。
スタッフロール直前の寝込むミオの傍で呟く旦那さんの言葉からは、彼のミオに対する愛情だけでなく、彼女を絶対に見捨てない意志の強さを感じました。
例え愛していても、あそこまでミオに寄り添えるって中々できないことだと思います。
ミオが怪物を刺し終えた後~逃走の間に怪物のグラフィックが旦那さんになるのと、ミオが本当の姿になる演出はガチで鳥肌たちました。大好き。
周囲に「可哀想」と言われようとも、存在を忘れられようとも愛する妻のために身を削ったにも関わらず、記憶の無いミオに殺されてしまった旦那さんも辛いですが
ラスト、脱出したミオがトラックに轢かれるという鬱展開(旦那さんの日記にも一度、轢かれかけたってあったやつ、フラグだったとは)も辛い…
けれど、これで二人は天国で再会できるのかな、と思うと決して救いゼロではないのかなと思いたい…いや、思わせてくださいお願いします。
ネタバレ無しの感想でちょっと触れましたが、怪物の家ことミオ&旦那さんの家の窓、あれってミオが開けて逃走しないための配置だったんですね…
(家具などが置かれて内側からは開けられないようにしている)
どこの窓も同じ配置だったので、気になったのですが知った瞬間「あああ…orz」となりました。
プレイはこちらから
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