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【アプリ】ネコ公園で待ってる|周囲を狂わす幽霊、嘘を重ねる友人たち…原因は13年前の失踪事件!?

6人の男女+αが抱くトラウマを解す8日間を描いた ホラー×胸熱サスペンス

ネコ公園で待ってる
ネコ公園で待ってる
開発元:sweet ampoule
無料
posted withアプリーチ

成人式のため、こだま町に帰省した松方 寿限無(まつかた じゅげむ)は幼少期からの仲である5人の男女と再会する。

それぞれの近況、皆で行った駄菓子屋の今、学校の話……
和気あいあいとする中で、幼馴染の1人がぽつりと呟いた。

「そういえば、ネコ公園は? 遊んだの覚えてない?」

即座に凍りつく空気。
周囲は顔をひきつらせ、言葉を詰まらせた。

僕は何も思い出せない。初めて耳にする単語だ。
それなのに、心に泥のような何かが落とされた感覚が過った。

 

―……これは、13年前の失踪事件で人生が変わった人たちの物語。



「ネコ公園で待ってる」の基本情報

■ジャンル■
13年前の悲劇で心に傷を負った人間たちが綴る、泣けるホラーノベルゲーム
プレイ時間/約4~5時間

■キーワード■
幼馴染・友情・ホラー・怪奇現象・田舎町・トラウマ・家族

■オススメポイント■

  • 13年前に起こった『子供の行方不明事件』を軸に主人公と幼馴染たち+事件に関わった人の心の紐が解きほどかれていくストーリー
  • 登場人物たちがそれぞれ持つ『こころ』の描かれ方
  • 意味のあるホラー描写、あとで真相が分かりゾワっとくるバッドエンド

 

■ストーリー性について■

帰省した主人公が、幼馴染たちや警察官の会話で『過去に起こった初耳の事件』を聞いたのを機に、子供の霊に呪われ、忘れていた記憶を蘇らせるストーリー。
最初こそホラー要素が強く、友人たちへの疑心暗鬼が積もったりなど不穏要素が多いものの、それらが真実と絶妙にリンクされているきめ細やかな展開は必見。

■プレイのしやすさ■

ノベルパート・探索(謎解き)パートを重ねつつシナリオを進行していくタイプ。
選択肢や行動によってはバッドエンドに行く場合があるが、すぐにやり直せる仕様。
謎解き時のヒントは広告視聴無しで見ることが可能。

所々(特に序盤)に脅かし要素があるが、ヒントページでそれとなくホラー展開になるタイミングが分かるようになっている。
(ホラー描写については、AppStore・GooglePlayの作品紹介ページを見て大丈夫・2日目パートくらいまで耐えられれば問題なく進められるレベル)

■課金要素■

約30分ほどの1日目パートは無料でプレイ可能。
物語が本格的に動き出す2日目以降のシナリオは370円(2020年9月時点)の課金にて読むことができる。
(広告の表示・視聴は一切無し)

 

「ネコ公園で待ってる」ここが面白い!

過去に縛られた幼馴染たちと、記憶が欠けた主人公が気になりまくる

成人式へ参加するため、こだま町に戻ってきた主人公のジュゲム(本名は松方 寿限無)。
彼には5人の幼馴染がおり、性格は違えど、幼少期からずっとつるんでいるほど仲睦まじい関係を紡いでいました。

 

大人びた女性になったチェリー、占星術に嵌りこじらせてるキョロ、天然スケコ●シに進化してしまったモモ、しょっちゅう喧嘩をしつつも一緒にいる状態は変わらずなトシ&マー坊。
お互いの近況や、現在のこだま町について…と話に華を添えていきます。

 

そんな中、キョロが『ネコ公園』の話題をしたことで空気は一変。
ジュゲムにとっては初耳の単語のようですが、他メンバーは明らかに動揺しはじめ、分かりやすい嘘を吐き、会話を終わらそうとする人物も。

 

更に、帰り道で一同は億本という警察官に声をかけられ『13年前に少年が失踪した未解決事件』の話を振られることに。

意味深に語る億本の真意も気になりますが、全員がレストランにいた頃よりも態度がおかしくなっている描写は不穏そのもの。

 

気まずい空気のまま解散し、帰路へつくジュゲムは男の子の幽霊と遭遇し、追いかけられる展開に。
(少し怖い画像が出てきます)
幽霊はジュゲムに「ネコ公園で待ってる」と発すると姿を消してしまいます。

知らないはずのネコ公園13年前の事件。
覚えていないと主張するジュゲムですが、記憶が欠けているのは明らか。

どうしてジュゲムだけが昔のことを忘れてしまっているのか。

そして、13年前のことを聞くと『話したがらない』『思い出さない方が良いと返してくる』『嘘を重ねる』などの態度をとる幼馴染たちは何を思っているのか?

疑心暗鬼になりそうな開幕となっています。

※無料体験の1日目はここまで※

 

幽霊の出現で狂っていく友達と壊れていく関係

2日目以降は、1日目の状況が悪化。
ジュゲムが遭遇した男の子の幽霊が、幼馴染たちにも見え始めてしまいます。

幽霊の正体を13年前に行方不明になった人物・ハジメだと言う周囲。
中には、ハジメが自分たちに復讐しにきたのだと主張する者も。

仲の良かったメンバーの関係はどんどんおかしくなっていき、離ればなれになっていきます。

 

幽霊が原因で事故を起こしてしまったり、精神的に病んでしまう幼馴染たち。

唯一・記憶が無いジュゲムは彼らの地雷を踏まぬよう、少しずつ13年前の事件の真相を知っていきます。

理解したとして、自分如きに何ができるかを葛藤しながら。

 

間違えると死!? 緊張感とコメディの度合いが絶妙な探索・謎解きパート

作中では、こだま町を探索し、情報を集めていくことでシナリオが進行します。
会話相手・展開によっては、選択肢が出現。

 

選択肢は、選び直し可能な緩い物から、そうでもない物まで。
最悪の場合は、大切な人に取り返しの無い状況が降りかかってしまうことも。
(バッドエンドルート)

深刻時に出現する選択肢はよく考えて選びましょう。

後味が全体的に悪めなバッドエンドですが、真相を知ると『あのシーンってもしかして…』な閃きがあるので、精神的余裕のあるプレイヤーは、是非、ヒントページを参考に回収して欲しいところ。

また、探索時は、緊迫感一色ではなく、笑えるエピソードやちょっとした恋愛ゲー的要素も楽しめます。



プレイした感想

※ネタバレあり感想が長文になってしまったので、こちらは控えめになってます。
(記事全体のバランスを取るのが壊滅的に下手くそすぎるやつ…すみません)

 

予想以上に、ゾクリとさせてくるホラー展開に驚きました(sweet ampouleゲーには珍しい印象)が、シナリオと密接に紡ぎ合わせている感がとても刺さりました。

例の子供が怖いと思えば思うほど
、後半の真実がプレイヤーの心に浸透していくのがたまりません。
(上で書きましたが、ヒントを見ると怖いシーンが来るタイミングをほぼ察せるので苦手な方はヒントページをチェックしておくのがオススメです。むしろ序盤の数日が大丈夫だったらあとは問題無し)

 

メインである男女6人が全員とても濃く、良い所・悪い所しっかりあるバランス性はもちろんですが、それぞれが抱く『こころ』の在りかが違うのがとてもお気に入りです。
(『こころ』についてを語ってくれる某人物の台詞はとても胸にくるので必見!)

主人公のジュゲム、独白を少し読むと分かるんですがかなりの変人で、それを周囲からもちゃんとつっこまれているのが愛おしい。
でも、あの中ではもてる方に分類されるの何となく分かってしまうという。
時に、1で済むことを20くらいにして語るタイプですが、それが相手に対する考慮だったりする場合もあるのが魅力だなと。

 

また、本作はジュゲムたち以外の人物も魅力的なのもお気に入りです。

事件以前からあらゆる物事に苦しんでいたレイジ。
13年前の事件をずっと忘れずにいたからこその億本さん。
ホラー・殺伐展開中の癒しであり、ヒントをくれる厘先生、江田&ときわ。
(特に厘先生と江田は、本作の重要なコメディ要因)
そして、ずっとジュゲムを想い味方だった祖母の梅子さん。

特にレイジの心境が変わる展開(+億本さんとのやり取り)と、ジュゲムと梅子さんのエピソードは涙腺が緩みまくりでした。
あのジュゲムがおばあちゃんっ子なの本当かよ!?と疑って本当に申し訳ない気持ちになりました。

怖い物が苦手だからと食わず嫌いするともったいないな、と純粋に感じたゲームでした。
(でも人によってはかなり怖い時もあるので、勧め方に少し悩む。スライド系ホラーゲーを体験した方なら例のシーンは大丈夫な気がするものの…)

インストールはこちら

ネコ公園で待ってる
ネコ公園で待ってる
開発元:sweet ampoule
無料
posted withアプリーチ

製作者(sweet ampouleさま)の運営サイト
http://sweetampoule.net/
Twitterアカウント
https://twitter.com/sweetampoule

 

※以下、ネタバレありな内容が書かれています※

ネタバレありの雑談

 

復讐系や胸糞物ではないホラーということで、ハジメは事故で亡くなった(誰かが意図的に殺したわけではない)予想はあったものの、様々な要素が重なった故の結末と、ジュゲムが幼馴染たちと仲良くなった経緯は全く予想できなかったため、終盤は驚きの連続でした。

 

そして、それぞれが抱く負の感情と本音少しずつ明らかになる描写には何度も泣かされました。

特に序盤では、ちょっと引き気味になってしまったキョロとトシの印象が大きく変わったのが個人的には胸熱。
キョロの占星術は、13年前のことから自身を守るための物だったし、トシは劣等感を抱きながら当人なりに幼馴染たちの心を守ろうとしていたのがツボでツボで。

ハジメを殺してしまった罪悪感を抱き狂い、親には異常者扱いされるマー坊や、初恋をこじらせている故に新しい恋ができなく誰かに縋っては失敗し、苦しむチェリーも辛い…

あと、精神年齢が一番低い状態だった意味ではモモが終盤、ヒロインっぽくなってたのが皮肉で好きです。
天然女喰いに関しても、闇が深い原因があったと思うと初恋って一種の呪いだなと感じずにはいられない。
(初恋の呪いに関してはチェリーもですね)

 

ジュゲムたちにはそれぞれ、罪悪感やトラウマがあったからこそハジメが悪霊に見えてしまったオチを考えると、ホラーパートは、ただ怖がらせる系ではなく、『物語に必要な描写』だと感じました。

バッドエンドでキョロが悲惨な目に遭うやつ、よくよく考えなおすとジュゲムが殺ったんだと気づいたら寒気がしつつ後悔一色になるという。
あそこ、胸糞ワースト1位の場面ですよね。
(キョロのお守りの中身や、ジュゲムへの片想いを考慮すると更に罪悪感増し増し)

意味のあるホラー描写・怖いバッドエンド……凄く好きです。

 

登場人物の中で一番好きなのは億本さんだったりします。
彼の存在は、ジュゲムやレイジにとっては必要不可欠だったと思いますし、特にレイジが抱く闇に対して一番説得力のある言葉をかけられたのは彼だけだったと思うんですよね。
レイジがハジメを負の感情抜きで見送れたのは、確実に億本さんの功績。
(ラストでジュゲムが億本さんの分かり手解説役になった部分がちょっとシュールだったと感じたのは自分だけではないはず)

あと、レイジは父親がアレだったので億本さんのことを決める時は決めてくれるけど普段は頼りない父親みたいな感じに思ってたらいいなと妄想。

 

ジュゲムはハジメを羨ましがってましたが、いわゆる、隣の芝生は青い状態もあるのかなと感じました。

ハジメとレイジの父親は描写を見る限り、結構な毒親の印象があり、ジュゲム家は色々あったものの、孫を想う祖母・変わろうとしていた両親…と描かれていたので、家庭環境はずっとジュゲムの方が穏便な意味で。
(ジュゲム本人がハジメの件がなければ、家族間の関係が変わらなかった言い方していましたが、少なくとも祖母とジュゲムは時間を重ねれば関係を修復できたかと)

 

クリア後特典である、『ジュゲムがチェリーorキョロor厘先生と付き合ったら…?』な話、プレイヤー視点だと、どれも笑ったり萌えたりしたものの、ジュゲムの心労や女性側の(交際後の)性格を考慮すると彼のヒロインはやっぱりチェリーなのかな?と感じたり。
チェリーのトラウマと向き合うジュゲム……凄くありだと思います。
(キョロの特殊な沸点はジュゲムが事情を知ってるから何とかなりそうだけど、厘先生の嫉妬深さや浮気疑いっぷりはラブラブ期超えたら本編とは別の意味でホラー展開になりそう)

 

あと、LOOP THE LOOPのEp.0をプレイ済みの身としては、江田&ときわの登場にファンならばのパンチを食らいました。
二人の台詞や制作秘話、二人の名前が微妙にLOOP THE LOOP時と違っているのを見る限り『LOOP THE LOOP時とは異なる選択をした、別世界線の人間』という解釈で良いのかな?

ときわ、Ep.0時では異性関係がドロドロだったり、性格がアレだったりですが、こちらの世界線では江田との相性も良く、真面目なイケメン(レイジ)と交際できて嬉しい…
(真面目系×ちょっとちゃらい系好きなので幸せになって欲しい組み合わせだったりする)

江田は、Ep.0での扱いと描写がエグくて、自分は嫌いになれなかったし、周囲や環境も悪いよなと思っていたので、自分の道を行き、楽しんでる彼を見て心の中で泣いた。
なぜ、ジュゲムとデートできたのに、交際エンドが無かったし。
あと、過去に公式さまが開催した人気投票でシレっと4位になってるのにめちゃくちゃ笑いました。