恋人と幼馴染、どちらを信じる? フルボッコにされながら真実に辿り着く男の不条理ADV

記憶喪失……!?わ、私のこと忘れちゃったの?
私たち、付き合ってたんだよっ!
あの人、アキトの彼女なんかじゃないよ……耐えられない、殺してやるっていってたのっ!
だから逃げて!あの人に近寄らないようにして!!
「俺の記憶にカノジョはいない」は、3年間の記憶が欠けた青年を操作し、伏せられた真実を追求していくアドベンチャーゲームです。
主人公のアキトは目覚めたら病院のベッド。
傍には見知らぬ女性・陽菜。
彼女は、アキトの恋人だと涙目で主張します。
その後、病院や自宅(?)で見つけたのは連絡先が全て消されたスマートフォンと、彼女と名乗った陽菜との仲睦まじい写真と事件に巻き込まれていた痕跡や……盗聴器?
久しぶりに再会した幼馴染の茜に至っては、陽菜は危険人物だと言い張るが……
アキトに尽すようで、真実の欠片を見つける度に刺しにかかってくる陽菜と、アキトを心配しつつも重要なことは語らない茜。
どちらを信じて行動するか?謎を解き明かす証拠を手に入れたか?などで運命が大きく変わるエンディング多彩なアドベンチャー要素は数日では終えられず、ガッツリできるのが魅力です。
Contents
「俺の記憶にカノジョはいない」の基本情報
■ジャンル■
謎解き+分岐型アドベンチャー×ビジュアルノベルゲーム
■キーワード■
記憶喪失・三角関係・幼馴染・自称恋人・人間不信・ヤンデレ・微ホラー
■オススメポイント■
- 記憶喪失の主人公を操作し、何を基盤にしていいのか分からない手探り感覚を楽しめる
- ヒロイン二人がどちらも怪し過ぎて信じ切れない絶妙さ
- 選択肢による多彩な進行やエンディング、バッドでは意外な事実が分かる事も
- スマホ操作での謎解きなど、飽きずらいギミック
- ギャルゲ並みの美麗イラストやキャラクター
■ストーリー性について■
とある事件で過去3年間のみの記憶が雲がかった主人公・アキト(名前は変更可能)を軸に恋人・陽菜、幼馴染・茜との殺伐とした三角関係がメイン。
恋愛モノのような甘さよりも血生臭ささやミステリー要素の方が多め。
周回前提で、予想できそうで分からないストーリーが魅力。
■プレイのしやすさ■
選択肢による進行が分かりやすい分岐マップ、バッドエンド後に直後からやりなおせるなどの便利機能がある反面、ストーリーを進める毎に一定のライフゲージが消耗し、回復にはアイテムか時間経過が必要な部分がネック。
課金でライフゲージシステムを無くすオプションあり。
■課金要素■
広告削除・ライフ無制限・進行を楽にするアイテムなどが課金要素としてあり。
また、メインシナリオの背景が覗けるサイドストーリーも取り扱っている。
1日目終了後、タイムセールが発生するので、課金するユーザーはそのタイミングでの購入がオススメ。
「俺の記憶にカノジョはいない」ここが面白い!
※以下、『俺の記憶にカノジョはいない』は『俺カノ』と記載
些細なミスが命取りになるハラハラが止まらない系シナリオ
俺カノは、記憶喪失(ここ3年間のみ)の男性・アキトを操作し、記憶を失った理由を探していくのがメインとなっています。
会話の途中に多々でてくる選択肢によって主人公の感情度が変化し7日目の合計値でエンディングが分岐。
選択肢は感情値の上下だけでなく、主人公の生死に大きく関わる場合も。
致命的な選択肢を選ぶとバッドエンディングになるものの、中には真実のヒントになる物もあるため、回収しながらの進行を個人的に推奨したいところ。
(アキトがバッドだと大体死ぬので段々、同情的な気持ちになってしまいます)

今までの進みっぷりは、分岐マップにてチェック可能。
(↓の画像参照)
進行具合、選択肢によるシナリオ分岐、エンディングのヒントなどが確認できる機能付きです。
分岐マップは一目見れば、かなりのシナリオ量があると把握できるほど。
バッドエンディングを見つつ試行錯誤しながら、ベストな結末に辿り着く(かまいたちの夜的な)アドベンチャーがお好きな方にはかなり血が滾ります。

行動力のヤバい自称恋人と意味深行動の激しい幼馴染、どちらも怪し過ぎて主人公が不憫になる
主人公・アキトに大きく関わるヒロイン二人
アキトの恋人だと話す陽菜(ひな)は、家庭的でキレイな嫁にしたいタイプな女性
幼馴染の茜(あかね)は、気さくで明るく、太陽のような女性
(※↓の画像左が陽菜・右が茜)
……と、概要的な部分を見るとアキトが大変うらやましく感じるのですが、ある程度進めるとそんな気持ちが粉砕されるトンデモ仕様となっています。

序盤を突破済み、またはバッドエンディングにいくつか遭遇した方はすぐに「陽菜がやべえ奴」と分かるのですが、茜も何かと「ううん、何でもない」を連発するので話を進める度に怪しさが増していき、結果的にどちらも怖くなります。
陽菜のヤバ過ぎる行動の根源は何なのか?
茜の意味ありげな行動は何を示しているのか?
……アキトは過去に何をしてしまったのか?
修羅場(本当の意味で)的三角関係がお好きな方には、極上な設定となっています。
ヒロイン二人以外も要注意!?クセのある人物たち
陽菜・茜以外にも親友・先輩・ちょっと良い雰囲気(?)の異性の子など、多数の人物が登場。

彼らはアキトと様々な関係を紡いでいたようで、記憶喪失の件や陽菜の件を話す際の反応は様々。
しかも、信じる度合いによってアキトの今後が大きく変わる展開にも!?
メインヒロインだけでなく、周囲の人物をどこまで信用するかも大きなポイントとなっています。
(交流関係のバッドエンドの方が胸が抉られる時も…)
スマホ操作による謎解き機能がめっちゃたぎる
ストーリー中では、ただ選択肢を選ぶだけでなく、自分のスマートフォン(あらゆるところにロックがかかってたり、連絡先が0件になってる怪しいやつ)を使ってコンタクトをとったり、過去の記憶を辿ることもあり。

LIME(LINE的な連絡用アプリ)の返信内容によって展開が変わったり、メッセージを見損ねるor誤った返信をすると重要な証拠を見れずに進行してしまったり……などなど、実際のスマホのような機能も搭載されています。
また、カレンダーアプリには謎めいたメモ書きが沢山書きこまれており、所々のキーポイントになります。
そしてアキト自身、スマートフォンにロックをかけた記憶が曖昧とのこと。
ふとした疑問がどんな結果に行くのかも気になりまくります。
プレイした感想
甘いラブコメ要素がしっかりあるはずなのに、アキトに降りかかる不幸な展開がインパクトありすぎて三角関係物なのを度々忘れるゲームでした。
よく『恋人だと思ってた相手が実は…』なオチは見かけますが、陽菜は序盤からとんでもない女だと判明する展開は斬新だなと感動してしまったり。
彼女の序盤から全力疾走なところはバッドエンディングを回収して堪能して欲しいです。
今の時点ではヤンデレというより、フルスロットル系女子ですね。
(そして、行動によっては黒幕が彼女だけではない気もして謎は深まるばかり)
だからといって茜の助言が信用しきれるかと言われたら疑問符が出てしまうオチが。
アキトへの恋愛感情ただ漏れなのに、重要なことは伏せるってどういうことだってばよ……
ヒロインとの甘くない関係は、記憶喪失の怖さをとても味わえる部分でもあるかと。
あと、見つけたmyスマホの連絡先が「0」って結構なホラーですよね…
自然とゾワっとしてしまいました。こういう怖い要素大好き。
陽菜&茜以外のキャラクターも個性的で、バッドエンディングによっては、ヒロイン関係よりも憂鬱になりました。
(バッドエンディングの内容は伏せますがあれはアキトが絶望して身投げしても仕方ないってくらい後味が悪いのも)
アキトの交流関係は、ルートやサイドストーリーでより掘り下げられるような印象があったので、こちらも網羅できるようにしたいですね。
キーアイテム未入手のエンディングは一通り見れたものの、謎が残りまくっているので、引き続きコンプ目指して進める予定。
今のところ、メインであるアキト・陽菜・茜が誰も幸せになっていないので、誰かしら(特にアキト)が報われる物があると信じて……!!
攻略用の記事を作りました
自分がプレイしていた際にメモした攻略をまとめました。
ご参考にしていただければ幸いです。
(以下のリンクから芋づる式で他の日の攻略も見れます)
