犯人選択で全てが変わる真相、どれがお好みですか?

某トンネルで殺人事件が発生。
被害者は男性B(仮称)。他殺と見て間違いない。
そんな中、三人の男女が、自分を犯人だと名乗り出て来た。
「抵抗している内に、うっかり殴ってしまって……」
「私が犯人です。彼にまとわりつかれて困っていたんです」
「彼は死んで当然のことをした…娘が何をされたか?予想通りのことだよ」
……あなたは、誰を犯人にしたいですか?
さあ、選んでください。
■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※
ノベルゲームコレクション
https://novelgame.jp/games/show/2911
ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/16182
■製作者さまのホームページ■
灰色さまの運営サイト
https://haiirosan1.wixsite.com/haiirosousakusitu
Twitterアカウント
https://twitter.com/haiirosan1
Contents
「落下心中」の基本情報
■ジャンル■
選択次第で結末と容疑者の印象が変わる、犯人選びノベルゲーム
- プレイ時間/約20分
- エンディング/3
■キーワード■
事件・容疑者・犯人選び・恋愛・憎悪・親子・深読み推奨
■オススメポイント■
- 推理するのではなく、犯人を選ぶのが主な斬新さ
- ルートによって容疑者の印象が大きく変わる分岐
- それぞれに独自な苦さを帯びた結末
(あとがきの某所を読むと寒気が増す仕様あり)
■ストーリー性について■
とあるトンネル内で男性が殺害される事件が発生。
その後、犯人と名乗りでる人物が三人(男性二人と女性一人)現れ…から始まる話。
推理パートはなく、誰が犯人かを選択することによって結末が変わる内容。
選択によって容疑者たちの立ち位置や結末が大きく変わるのが魅力。
■プレイのしやすさ■
エンディングは、だれを犯人にするか?で分岐。
更に、スタート画面では、分岐部分から始められるため、シナリオに集中できる。
「落下心中」ここが面白い!
推理ではなく、好みの犯人を見つける斬新性
本ゲームは、男Bが他殺される…という、ミステリーの王道チックな始まりが来ると思った瞬間、犯人と名乗る人物が3人現れる急展開が第一の魅力。
予想外の流れにプレイヤーの脳内に疑問符が一気に浮かびまくること間違い無しです。
第二の魅力は全員がガチで怪しいところ。
(いわゆる、動機持ち)
被害者の友人(男A)は、女性を巡ってのトラブルが原因で殺害したと主張。

被害者にまとわりつかれていたらしい女は、相手からの嫌がらせ(かなりエグイことをされた模様)に耐えかねての殺害を主張。

被害者から○的な嫌がらせをされていた女の父親(男C)は、娘関連の復讐のために殺害したと主張。

それぞれが、被害者に恨みを持つ三人。
彼らから、更なる聞きこみ、推理をしていくと思いきや……
選択によって180度変わる事件の真相

上項目で挙げた魅力に加え、最も面白いポイントは、被害者(男B)を殺害した犯人を『推理から当てる』のではなく、『プレイヤーが決める』仕様。
『男A(友達)』『女(彼女?)』『男C(女の父親)』のいずれかを選択すると、それぞれの結末を見ることができます。
(※下画像は念のため、名前部分をぼかしております)

選択によって変わるのは真相だけでなく、犯人および容疑者の設定。
(更に、最終的に登場人物たちがどうなるのかも変動)
ルートによって、各人物への印象が大きく変わっていく流れは、プレイ時間とは反比例する濃厚さとなっているので、細かい台詞込みで目に焼き付けてみてください。
基本的に救いはありません。
また、さりげなく、とんでもない発言をしている時が数多くあるので、文章をじっくり深読みすることを推奨。
そして、クリア後に読める、あとがきの某部分を読むと、格段にホラー度があがるので、あとがきを見た後にプレイをすると、印象が変わるかも!?
プレイした感想
選択一つで後味具合が大きく変わる(+プレイヤーがどう思うかで更に変動)という、マルチエンディング好きには非常に、たまらないシナリオでした。
推理要素が無い分、完全にプレイヤーの性へ……もとい、好みな解釈(犯人選択によって変わる設定があらゆるジャンルを網羅しています)をできるのが斬新で楽しかったです。
そして、なんといっても結末がそれぞれ凄まじい……
さらっと書かれている描写をよくよく考えると、おぞましい背景事情が発覚したりと、気づきが多ければ多いほど、心に闇が芽生えてくるシナリオとなっています。
特に男Cエンドは、あらゆる意味でヤバくて救いがない。
(男Cエンドベースの長編版をプレイしてみたい……後味、とんでもなさそう)
全ルートクリア後は、リアルでも問題視されているであろう事情持ちな男Aエンドが一番良かったかも?と思ってしまうくらい…
い、いや、良くないんですけどね。
また、あとがきの某箇所(本ゲームの背景に基づく部分)を知ってからプレイすると、めちゃくちゃ怖くなるので、それを知った上での2週目も個人的には推奨したいところ。
自分は少し疑問に思ってたら、あとがきで衝撃を良い意味の寒気をいただきました。
プレイはこちらから
■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※
ノベルゲームコレクション
https://novelgame.jp/games/show/2911
ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/16182
■製作者さまのホームページ■
灰色さまの運営サイト
https://haiirosan1.wixsite.com/haiirosousakusitu
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※以下、ネタバレ込みの語り※
プレイした感想(ネタバレあり版)
【男A犯人ルート】
一番、平和(?)なルート&Aまさかのヤンデレオチで終わらず、Aが性別で想い人であるBから心無いことを言われていたことや、女を脅迫(男Aは、軽い嫌がらせっぽく警告したようですが、女の台詞からすると無意識に相当の嫌がらせしているように感じた)していたという闇深要素が絶妙でした。
男A、最終的に自○してしまいそうですが、その前に、女を○しに行きそう+新たな事件になりそうと思ったのは私だけじゃないと思いたい。
犯人ではなかったものの、女は、Bからアレコレされてた上にAから恨まれてたとか…壮絶すぎる。
【女犯人ルート】
Bが超絶ガチクズだったやつ。
そして、女は(恋人のことを考えると)後悔をしなければいけないけれど(個人的感情な意味で)したくないという救いが無いオチ。
最後の数文が……鬱すぎる。
あと、作者さまの「殺した後悔をする犯人」に対するコメント、めちゃくちゃ好きです。
彼女は恋人の存在がいなければ、作者さまの言う犯人に徹底できたと思うと辛い萌え。
【男C犯人ルート】
他ルートでは、まともだった男Cが一番のサイコ野郎でしたよーーー!!!!!
(先に他ルートを見たので、一番衝撃だった)
よくよく男Cの台詞見ると……ああ、これ、世間的には良いお父さんしてるけど、裏では娘を……ってやつっぽいですね。
そして、娘(容疑者・女)が、男Bを使って逃げようとしていた話。
彼女が犯人のルートより、弱気な印象がありましたが、どちらも相打ちにしてやるという、底知れぬ恨みがとてもたぎりました。
相対的にA(女の自称彼氏)のヤバさが癒しに見えるルートでもあったり。