隣人の闇をのぞき見る非日常系ゲーム


あなたは、お隣さんが『どんな人か』を知っていますか?
壁の向こうで何が起きているか……
誰がどんなことをしているか……
自覚して生活していますか?
「隣人さん」は、とある安アパートを舞台にしたのぞき系推理ゲームです。
各部屋の生活をのぞきながら、小さい疑問を解決していく内に住人および住人同士の異様な関係性を知れるちょっと変わった仕様となっています。
内容は、誘拐・ストーカー・サイコパス・呪い・絶対に笑えない事件ばかり!?
何も変えられない無力さを味わいつつ、変人ばかり集まったアパート内で静かに浸食していく闇たちを『観賞』していってください。
Contents
「隣人さん」の基本情報
■ジャンル■
のぞき系推理・アドベンチャーゲーム
■キーワード■
アパート・隣人・微ホラー・人間関係・男女関係・恨み・意味が分かると怖い
■オススメポイント■
- ヤバい人間たちしか住んでいないアパートの部屋を『干渉ができない第三者』として観察しながら推理していく新感覚さ
- 悲しいBGMと気味の悪い雰囲気のマッチ感
- ちょっとした住人の台詞が他の住人のとんでもない真相のキーになることも!?
- 絶望ばかりの中でたまに見える光……も新たな事件の一歩になりそうな暗闇まっしぐらっぷり
■ストーリー性について■
謎解きをする度に住人の秘密が知れる短編物。
序盤から伏線が盛り込まれている秘密が複数あるのが魅力的。
終わり方は、かなりあっさり気味。
■プレイのしやすさ■
好きなペースで進行可能。
1時間ほどでクリアできるボリューム。
問題を一定数外したり、ヒントを見る場合は10~30秒ほどの動画を見る必要あり。
■課金要素■
課金要素は一切なし。
「隣人さん」ここが面白い!
※101号室関連のネタバレ画像があるのでご注意くださいませ
謎を解くと、謎が増えていく不安感がたまらない
本ゲームは、とあるアパートの各部屋を、のぞき見しつつ謎解きをしていくスタイルです。
『Question(質問)』に対する答えをタップしていくことで進行します。

探索開始する前から『つっこみどころ』もとい、事件の香りがするのがたまりませんね。
(右下の足とか右下の足とか右下の足とか…以下略)

いくつか問題を解いていくと、本作ならではなシステム『隣人をのぞき見』が使えるように。
目のアイコンをタップ(下画像:左)するとお隣さんの様子の一部(下画像:右)が観察できます。
一見、何をしているか分からない(後に判明していくやつ)やドッキリするものまで様々なお隣さんが見れるのでタップ時の緊張感はぜひ実際に体感して欲しいポイント。

アパートの部屋は全部で16。
(部屋の謎を解き終えると、1部屋ずつ解放されていく仕様)
どの部屋も個性豊かを超越した尖った系ばかりなので、新しい部屋に行く度に心拍数があがります。

因みに、問題に対してハズレの部分をタップすると短文のエピソードを見ることが可能。
(バッドエンド的なポジション)
部屋によっては、パターンが複数あり、本編と併せてコンプすると、より隣人さんワールドを楽しめます。

別の住人視点で見ると発覚するお隣さんの闇が衝撃的
集合住宅だからこそ行える『隣人をのぞき見』する行為。
こちらは、使えば使うほどアパート全体の闇に関する事実が知れます。
例えば、101号室をクリア後、隣である102号室の謎解きを進めていると101号室の室内を102号室視点でのぞき見できるのですが……

101号室を探索している時、家主が「あの子」と子供に語りかけるような台詞を言っているため、母親かな?と思ったらまさかの誘拐してたオチ。
(近くにバッグらしき物が落ちてるのを見ると、被害者は学生っぽいですね)
まさに、102号室視点から見なければ分からない事実です。
しかも、102号室の住人のコメントが101号室住人に負けずのサイコで笑えないのに笑ってしまう……!!
ストーリー進行で発覚する各部屋の秘密は、判明する度、『隣人のヒミツ』画面に解説が登録されていきます。
ご自身の推理と答え合わせしながら読むと面白さ倍増です。

プレイした感想
格安アパートって怖い……(安アパートへの激しい風評被害)
ちょっとビクッとする絵やBGMが悲しい系の1種類なのもあわさり、微ホラー系としても楽しめました。
室内を見て怪しい物をタップなゲームは既出なものの、隣人さんでは、探索中の部屋に関するストーリーだけでなく、他の部屋に関するストーリーが次々に分かっていくため、飽きずにクリアできるのが大きな魅力だと思います。
あと、プレイヤーが何か変えられるわけでもなく、淡々と各住人の闇を脳に刻んでいくダークさもお気に入り。
多分、殆どの住人がエンディング後、なんらかのトラブルに巻き込まれてるので妄想がはかどります。
(むしろ、90%くらいは警察のお世話になってしまうのでは…ってくらいカオスなメンツ揃いです)
個人的に印象に残ったのは
101号室(思っていた家庭環境と大きく違っていて、いい意味のパンチを食らった気分に)
401号室&402号室(401号室の子は助かるのか、更に不幸になるのかが不明瞭な後味の悪さが絶妙!)
502号室(今後、ヤバい事件を起こすか巻き込まれそう…と感じつつ痛い目にあって欲しい)
でした。
ゲームの特色なためか、部屋全体が暗く探索がしずらかったのがネックだったかも。
あと、最後のエピローグはかなりあっさりしていたのがちょっと残念と感じました。
……が、続編が出そうな匂いもしたのでそちらに大期待。
GLOBAL GEARゲーはやり応えのある推理・アドベンチャーゲームが多数出ているため、いつか隣人さんの大ボリューム版が出たら嬉しいなとこっそり楽しみにしている次第です。
(短いからこそ面白いのかもしれませんが、これが上手く長編化したらドラマみたいで神作になるのでは!?と思ってます)
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