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10月32日のハロウィン|傲慢な感情と無知が拗れ合い、全員が奈落へ落ちた物語

ハロウィンの夜に起こった邂逅。それは、不幸なのか奇跡なのか…?

キオクがないタマシイは、テンゴクにもジゴクにも行けず、彷徨うだけ。

そんな、タマシイを解放できる力を持った子供は
タマシイの過去を一方的に見て、聞かせる行いを何度も、何度も行っていた。
笑って。お菓子を食べて。

行為の必要性・正当性など、分からない。
そうしろとXXXに、言われたから、自分は良い子だからと、行為を続ける。

無垢な子供・キュルビスは今夜、彷徨うタマシイと対峙した。
いつも通り、記憶を見ては告げて終わるはずだと思ったが……

リンク

■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※

ノベルゲームコレクション
https://novelgame.jp/games/show/1623

ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/19631

■製作者さまのホームページ■

灰色さまの運営サイト
https://haiirosan1.wixsite.com/haiirosousakusitu

Twitterアカウント
https://twitter.com/haiirosan1



「10月32日のハロウィン」の基本情報

■ジャンル■
タマシイ回収人とタマシイが織りなす、不幸と未来のノベルゲーム

  • プレイ時間/約30分
  • エンディング/1(クリア後に特別シナリオあり)

 

■キーワード■
ハロウィン・ファンタジー・お菓子・俺様系×受身系・モラハラ・鬱

■オススメポイント■

  • ハロウィンを舞台にしたファンタジーさ&タマシイ経由で知れる『既に終わってしまった話』のギャップ
  • 鬱ストーリー構成ながらも、製作者さまの手腕によるプレイ後の爽やか感
  • メインキャラである、キュルビスの伏線および設定のきめ細やかさ

 

■ストーリー性について■

ハロウィンの夜に、タマシイ回収人であるキュルビスと名もなきタマシイが出会う話。
タマシイから得られる記憶を知って行く内にキュルビスの背景も判明し、どうしようもできない絶望感を味あわせてくれる内容。
ただし、各キャラの設定や贖罪などの描写が非常に丁寧なため、鬱一辺倒ではない部分が魅力的。

■プレイのしやすさ■

好きなタイミングでセーブ&ロードが可能。
エンディング分岐無し。
クリア後には2度、スタート画面が変わり、その度に特別コンテンツが追加される。

「10月32日のハロウィン」ここが面白い!

『10月32日のハロウィン』は、霊体の子供・キュルビスと彷徨うタマシイの話。

キュルビスは、とある事情でタマシイの記憶を取り戻させる仕事(?)をしているようですが、本人は行為の善悪や必要性を全く分かっていなく、言われたからやっている模様。
どんな過酷な記憶を見ても笑ってこなしていました。

そんな彼女は、ハロウィンの夜、1つのタマシイと出会い『タマシイの過去』を覗きこみます。

 

タマシイの記憶から、流れ出す情報は、
消極的な少女を、ぶっきらぼうだけれど優しい少年が手を差し伸べる話でした。

それはまるで、運命・王子様とお姫様などを感じるような内容。
しかし、タマシイが死に至るまでの不幸ここからはじまっていたようで……

 

タマシイの魂経由で綴られるエゴと愛の狂気の結末がエグくて泣く

キュルビスが触れていく度、色濃くなり再生されていくタマシイの記憶は、エゴと愛情の話でした。

タマシイは生前、女性だったようで、幼い頃に自分を助けてくれた男性と交際・結婚をしていたことが綴られます。

しかし、男性は、日に日に高圧的になり、女性(タマシイ)を束縛しては精神的に追いこむようになっていきました。

罵倒・拘束をしては、優しい言葉をかけて抱きしめる…
相手はいわゆるモラハラ気質の男性でした。
そうだと分かっていても女性(タマシイ)は彼を否定し、逃げることはしませんでした。

「私にはね。その場から、逃げ出す勇気も何も、無かったの」

そう語る女性(タマシイ)。
彼女の不幸は、相手だけが原因だったのか? それとも………?

夫婦の収まることの無い不幸はやがて、罪の無い人間をも覆っていく鬱シーンは、容赦なくプレイヤー側の胸を抉ってきます。

 

キュルビスの設定は『ただの属性』では無いので覚悟して欲しい

可愛い見た目・お菓子が大好き・たどたどしい口調。
(CVは釘宮氏でお願いしたい)
萌え要素たっぷりなキュルビスですが、後半では衝撃の事実が判明します。

キュルビスの取り巻く物はどれも『属性』として設定されておらず、核心に触れてからの展開はつい息を飲んでしまうほど。

また、キュルビスとタマシイには、関係性(共通性?)があり、じわじわと紐解いていってくれるストーリーは、悲しいながらも、小さい希望を抱け、不思議なプレイ後感を与えてくれます。



プレイした感想

以前、製作者さまの『電波男はお呼びじゃない!』をプレイした際にあとがき冒頭で「今回は人が死にませんでしたね!」と言われていた意味を本ゲームで理解できました(震え声)

キュルビスの可愛いビジュアル(+スタート画面)と鬱シナリオのギャップにとても驚きつつも、プレイ後はとても爽やかになるという不思議なゲームでした。

そう思えたのは、締め方が陰湿ではなかったのはもちろん、鬱シナリオに至る理由付けがしっかりされていた(雰囲気だけじゃない・そして、ストレートに喰いこんでじわじわくる好物タイプ)のと、キャラクター全員をあらゆる意味で平等に描写されていたからだと個人的には感じたり。
大元凶については、クリア後に見れる独白を読むと、色々考えさせられました。
愛情はあったんだと思うと尚更きつい…いや、免罪符にはならない愛情なんだけど…。

だからこそ、作中の某人物たちの行為は許せないものの、『もしも』を考えたくなる魅力があり、決して嫌いになれなかったのかもしれません。
(もやもやがありすぎたり、嫌いすぎると、もしもすら考えたくなくなる性分なので)
あと、EDロールの絵が(良い意味で)ずるい…
あんなの泣くやん……どうしてああならなかった……

キュルビスとタマシイについては、多少の察しが序盤でつきましたが、真相関連が予想より遥かに重い上、キュルビス自身の秘密も併せて衝撃でした。
知った上で、改めてキュルビスを見つめ直すと、複数、驚く部分があるので、クリア後は、ぜひ、見つめ直してみて欲しいです!
(知っててもやっぱり可愛いなあと思う自分はキモオタなんだろうなあ…)

 

 

※以下、ネタバレありの感想がありますのでご注意※

プレイした感想(ネタバレあり)

 

 

ツンデレを拗らせまくった俺様どS×自分の不幸に酔って何もしなかった女性
(+それぞれ自身の短所を治す気は一切無し)
って最悪の組み合わせですね。
加えて、子供がその不幸に巻き添えになるとか、ちょっとした災害だよ。

…と思いつつも、ディートリント(タマシイの女性)は、逃げ出す・反撃する(回避する)方法すらも分からなく雁字搦めだったからこそ、大人になってもああいうタイプになってしまったんだなと感じました。
そもそも、知識や行動に至る土台すらなかった的な。
(死んでから『逃げる』という行為を初めてしたとあったので)
いや、でも多少はあったのかな?という感じもちょっとあったり…
何となくですが、ギルベルトが(男から)ディーフェーンース!頑張らなかったら、あっさり別の男と逃げてそこでまた不幸に酔いそうな感じも。
またそこで新たな災害が生まれるやつ。

そう思うと、(終わった話だけれど)当時、唯一、何かしらの行動ができたギルベルトが、ディートリントのアレなところを受け入れたり、成長するよう手助けしたり、もっとストレートに好意を示したりすれば、多少は良い未来があったのかもしれない。
何だかんだで、ギルベルトにとってはディートリントが初恋でずっと好きだった…ってお前…それが許されるのは交際するところでEDになる乙女ゲーだけだからな。

キュルビスは、途中で声変わりの話が出た途端「まさか…」と思ったらまさかでした。
できてはいけないタイプの男の娘……
もう、キュルビスがギルベルトにされたアレコレは文章に起こすとこっちの気が滅入るので割愛しますが、本編のキュルビスが形成されたあらゆる原因だと思うともう……
親は選べないという言葉を改めてきつく感じたシナリオでした。

登場キャラクターの事情がオールとんでもない話だったものの、
それぞれ、背景の理由がしっかり描写されていたので、『許せん』とは思えど、キャラ的には全員好きな締めになりました。
(キュルビスについては、「言う通りに全てやった」が罪?なのかもですが、ギルベルトの拗らせが主な原因なので『許せん』ではないです。むしろギルベルトW許せん)

三人(夫婦は罪をしっかり償って貰いたい)が、次こそは本当に幸せな未来を過ごせたらいいな、と心から思えたクリアでした!

 

プレイはこちらから

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※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※

ノベルゲームコレクション
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ふりーむ!
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