ノベルゲーム(ブラウザ)

一欠けらの優しさを|優しさは、僅かな量でも誰かを救える

悩める女性と幽霊青年の悲しくて心が温まる邂逅

「貴方、人と接する時の反応が異常ですよ」

必死な就職活動でやっと入れた会社に勤める彼女は悩んでいた。

努力しても結果に繋がらない、増していく自己嫌悪、更には残酷な事実をつきつけられてしまい、精神が病んでいた矢先、自室で見知らぬ青年と出会う。

「俺は幽霊です。……少しだけでいいから、俺と話をしてほしい」

青年に対し、彼女は口を開く。

その中に、己が求める優しさは一欠けらでもあったのだろうか?

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■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※

ノベルゲームコレクション
https://novelgame.jp/games/show/2123

■製作者さまのホームページ■

Twitterアカウント(ひなが さま)
https://twitter.com/hi_naga_games



「一欠けらの優しさを」の基本情報

■ジャンル■
悩める新入社員と幽霊の優しさを問われるノベルゲーム

  • プレイ時間/約20分
  • エンディング/2(+END1クリア後に追加エピソード1つ)

 

■キーワード■
会社・新入社員・幽霊?・青年・言葉の重大さ・優しさ・就職・劣等感

■オススメポイント■

  • タイトルの意味を考えさせられる選択肢とその結果(エンディング)
  • 就職活動や会社勤めなどで、失敗からの自己嫌悪・苦い思い出をした方には物凄く刺さる主人公と青年の会話
  • ただ、鬱的な描写を入れるだけでなく、どうすれば前に進めるのかを描写しているメッセージ性の強さ

 

■ストーリー性について■

新入社員の主人公が、仕事・対人関係で悩んでいた矢先、青年の幽霊と邂逅する話。
テーマにリアリティがあり、重めなシナリオだが、『一欠けらの優しさ』についてが丁寧に練られており、片方のエンディングは、ご都合ではない希望のある終わりとなっているため、色々な意味で心が揺れ動く。

■プレイのしやすさ■

好きなタイミングでセーブ&ロードが可能。
エンディング分岐は分かりやすく(むしろ似てるようで似てない言葉の意味を知るのが真髄)シナリオを集中して読める仕様。

「一欠けらの優しさを」ここが面白い!

心を病む女性と青年の言葉が心に刺さりまくる

主人公の『わたし』は、悩める社会人女性。

仕事が上手くできなく、社内での対人関係も難航…。
それでも必死に努力していましたが、ある社員から残酷な指摘をされ、失意の中、帰宅(しかもショックを受けすぎて、帰ってくるまでの記憶が曖昧な状態)という重い雰囲気からストーリーが始まります。

会社での悩み事は、家族や友人には言えない。
悪いのは、普通のことができない、自分なのだから。

自身を追い詰めつつ、ぬいぐるみに慰めて貰っている最中、突然、見知らぬ青年が姿を表します。

不審者だと驚く主人公ですが、青年は訳ありの幽霊でした。

 

青年から、事情と話をしたいという望みを聞き、承諾する主人公。
会話を紡いでいくと、相手は奇しくも、主人公と似た立場だったことが判明します。

青年が語る苦悩が『誰にも言えず、心に溜めておくしかできなかった自身の気持ち』と同じだと感じた主人公は警戒心を解き……

同じ立場の人間がいたことによる安堵感や、心に溜めこんでいた物を吐き出していくことで心中の重りが軽くなっていく二人のやり取りは、良い意味でリアリティがあり、プレイヤーの心に浸透していきます。

 

似ているようで異なる選択肢、意味が分かった瞬間、感情が揺れ動く!

シナリオ中、超重要ポイントと言って過言では無い、作中で唯一出てくる選択肢。

主人公が青年の願いに対して回答する物であり、どちらを選んでも話は同じように進行するのですが、これこそが、タイトルと非常に強く結びつきがあるのが見所です。

一見、同じような受け答えなのですが、実は全く違う意味を持っており……

後半で主人公が語る『優しさ』とも関連性を帯びているので、選択した方を脳内に刻みながらゲームを進めてみてください。
言葉の大きさを、強く体感することができます。
(個人的には、ハッピー寄りではない方の分岐にまず行って激しい後悔をして欲しい)



プレイした感想

タイトルの意味を考えさせられるシナリオは勿論ですが、劣等感と焦り、それ故に芽生えてしまう「自分は普通でない」と思ってしまう感覚がとてもリアルでプレイしていて心がとても痛くなりました。
重いシーンがあるからこそ、END1では、とても幸せな気持ちになれて、喜怒哀楽の感情を引きたてくれる凄いゲームだと感じました。
(そして、END2でとてつもない後悔をする)

私も新卒で入った会社が合わずに悩んだ経験があるので、主人公と青年の抱く負の感情には何度も首を縦に振ってしまったり。
特に自分が悪いと思ってしまうスパイラルや、仕事ができないくせに周囲と普通に話して良いのか…になってしまう心理が同意過ぎて…

どちらのエンディングも考えさせられることが多くあり、『一欠けらの優しさ』がどれほど、人の心に大きい影響を与えるのかを主人公と青年を通して感じることができました。
END1の展開は、仕事や目標達成の行動が上手くいかなく、落ち込んでいる人に対してとてもメッセージ性のある内容なので、ぜひぜひプレイして見て欲しいです。
もちろん、END2も!
言葉の大切さや、気力と言葉の関連性、青年の心情で色々抉られます。

そういえば、主人公へ○○だと言った社員。
他の台詞を聞くと、主人公を心配して言っていたかもしれない説もありますが、やっぱり「異常」って言い方は駄目すぎる……仮に主人公への鬱憤があったとしてもアウトだと思いました。
もう少し別の提案の仕方をすれば、何かが変わったのかも…的な意味で『一欠けらの優しさ』を痛感せずにはいられませんでした。

選択肢の分岐は、テーマに関する想いが込められている故の凝りさで「これって同じ意味じゃない?」から来るネタばらしが、凄く衝撃でした。
選んだ方によっては、「もしかすると、私自身が、主人公に○○だと言った社員と同じレベルの感覚だったのでは!?」という後悔に近い気持ちになることも。

そして、某エンディングのその後で、主人公・青年がどういう関係になっていくのかも、上手くぼかされており、様々な妄想ができるのも嬉しかったです。
(同じ悩みを持ち、共有出来る親友になるのも、それ以上の関係になるのも、どっちも大ありだと思います。恋人になったら、互いを尊重できる穏やかなカップルになりそう)

プレイはこちらから

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