ロボットだけのホテルに隠された悲しい秘密と託される願い

疲れた身体を癒すため、眠りについた、あなたは、目を覚ますと宇宙船の中、柔らかいベッドに身を置いていました。
視界に映るのは無数の星空。
外を眺めているとアラートが鳴り響き
『モウ マモナク きら星ホテル ニ 到着イタシマス』
『……えねるぎーじゅえむ破損 緊急着陸シマス』
白い星へ落ちていきました。
不時着した惑星には、キラキラした建物があり、銀色に光る肌の従業員たちが迎えてくれました。
そして、とんでもないことを言われてしまい……
「お客様の宿泊の予定は36500泊でございますね?」
■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※
ノベルゲームコレクション
https://novelgame.jp/games/show/2236
■製作者さまのホームページ■
大鳥友路さまのTwitterアカウント
https://twitter.com/otorixxxxxx
Contents
「惑星ホテル」の基本情報
■ジャンル■
不思議なホテルとロボットたちが織りなす癒し系ノベルゲーム
- プレイ時間/約50分
- エンディング/4
■キーワード■
惑星・見る癒し・聞く癒し・ロボット・切ない・ファンタジー
■オススメポイント■
- 絵本を読んで寝落ちるような心地よい感覚を帯びさせてくれるストーリー
(+様々な気持ちになれるエンディングたち) - プレイしているだけで気持ちが癒されるマップデザイン・BGMの組み合わせ
- 愛らしいデザイン・それぞれ濃厚な背景を持っているキャラクターたち
■ストーリー性について■
主人公が夢の中(?)でとある惑星のホテルに迷い込むお話。
1時間あればクリアが可能だが、キャラクターに話しかける頻度や深く探索するか否かで世界観への溶け込み方が異なるので、じっくりプレイを個人的に推奨。
一夜の夢を見て起きるような儚さが魅力。
■プレイのしやすさ■
好きなところでセーブできる仕様。
とあるエンディングのヒント的な意味でこまめなセーブを推奨。
(某エンドのみ、メモをとらないと攻略できないのでご注意)
「惑星ホテル」ここが面白い!
キレイ×訳ありな惑星とホテルは眺めているだけで眼福

主人公(男/女、好きな方を選択可能)である、あなたは、疲労の中、眠りにつくと宇宙船に乗っていました…な、幻想的な雰囲気からのスタート。
背景(宇宙や建物)は、どれも神秘的でこんな夢を本当に見られたら楽しいのになと思ってしまうほど。
一緒に流れるBGMもずっと流していたくなるので開始1分で心が洗われます。
そんな癒し空間を堪能する中、宇宙船のアナウンスで主人公は『きら星ホテル』に向っていることが判明。
途中で宇宙船が故障するなどのトラブルに見舞われるものの、何とか目的地へ到着。
しかし、ホテルの従業員はロボットのみ。
更に宿泊数が驚きの36500日(100年)で手配されており……


疑問符がありながらも、宇宙船が故障しているため動けない主人公は、暫くホテルに滞在することなります。
その後、部屋へ案内されるとベルパーソンのロボット・ベルからホテルに関する秘密を聞く流れに。

このホテルは元々、緑の星と言われる自然豊かな場所だったが、『とある現象』でオーナーとロボットだけになってしまったとのこと。
そして、唯一・人間だったらしいオーナーも数年前に亡くなったそうです。
(諸事情でそのことを知らずにいるロボットもいる様子)
キレイだけれど訳あり(ロボットしかいない)
異色な組み合わせなホテルでは一体どんなことが起きるのか!?
ちょっとドキドキしつつも、ずっと見ていたくなるような惑星とホテルは本ゲームを面白くしてくれる大きな魅力となっています。
それぞれ異なるロボットたちの意思、選べる4つの結末…どれを正しいと思うのかはプレイヤー次第

主人公はホテルに宿泊中、夢の中で亡くなったオーナーから話を聞ける機会があり、元の世界へ戻る方法を教えて貰います。
宇宙船を直すためのアイテムを集める最中、他のロボットたちと話していく内に、主人公に葛藤が生じます。
「このまま何もせずに帰っていいのか?」と。

ホテルにいるロボットたちは
「マスターの自分たち(ロボットたち)はこのまま生きていても仕方がない」
「あなた(主人公)に新たなホテル支配人となって欲しい」
など、全員がそれぞれ違う主張を持っているようで、主人公にあらゆる願いを伝えてきます。

彼らの話を聞いた上で、あなたが選択できるのは4つの結末。
誰の願いを聞くべきなのか?
どれが正しくて、どれが間違っているのか……
……主人公はどう行動するべきなのか?
それはプレイをして、ひと時の夢を見ている『あなた』だけにしか分からないのかもしれません。
プレイした感想
「ベッドの中で スマホでプレイして そのまま眠れるゲーム(※ゲームの説明文より引用)」が言葉通り再現されている癒し系ゲームでした。
自分は寝る前にハーブティーをお供にプレイしてみたのですが、BGMの心地よさや夢が覚めて行くようなちょっと悲しい感じのスタッフロールがとても絶妙で『寝る前にゲームをすると寝付けなくなる』な概念が反転した気分になってしまったり。
キレイで優しい雰囲気ながらも切なくて淡い雰囲気がそうしてくれたのかもしれません。
本当にこういう夢見て目覚めてみたい…
エンディングに関してはどれを選んでもいい、不正解はないよ、だからあなたが感じた物を選んでね的なメッセージ性を感じずにはいられませんでした。
もし自分が本当にあの立場にいたらどれを選択したんだろう…という妄想も楽しかったです。
後味の良さ的には、未来がある某エンドがイチオシかなと。
オーナーがいない世界に意味がないと言っていたマーサも時間が経てば考えは変わるでしょうし、彼女を想う彼の存在が救いになってくれると信じています。
(その後の話とか続編であったら絶対にプレイしたい!)
むしろ、あのエンドに行ったら主人公の身体自体はどうなるんだろうという不思議も。
夢オチで続きはないのか、眠る度に皆に出会えるのか…自分としては後者であって欲しいところです。
そういえば、一番到達が難しいと思われるエンド、苦労した分、終わった後の喪失感が半端なかったです…。
特に某キャラクターの最後の台詞で罪悪感がマックスに。
そうだよね…誰よりも未来に対して積極的だったよね…的な。
でも、どのエンドよりも夢から覚める感があって、とても好きだったりします。
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