ノベルゲーム(ブラウザ)

つばさヘブン|無責任な教師(既婚者)×ヤンデる少女のバッドエンド直行便

自分勝手な人間たちが綴る悲しくて残酷なヤンデレホラーゲーム

自らを「誰にも愛されない欠落した生き物」だと言う少女に俺は無責任で最低な言葉を伝えてしまう。
誠実性のない、その場限りの愛の台詞を。

俺は、偽りの愛を信じて生きる希望を抱いた少女と様々な物を重ね合う。
いつか地獄に堕ちるのだろう…と覚悟したにも関わらず、心に迷いはあった。

……こいつは俺には重すぎる。

なんで、一度抱かれたくらいでこんなに調子に乗るんだ?
こいつと違って俺には守るべき妻と子がいるのに。

 

リンク

■ゲームへのリンク■
※PC・スマホ、どちらからもプレイも可能です※

ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/17839

ノベルゲームコレクション
https://novelgame.jp/games/show/895

■製作者さまのホームページ■

乃花こよりさまの運営サイト
https://nohana-no3.jimdofree.com/

Twitterアカウント
https://twitter.com/nonono__9



「つばさヘブン」の基本情報

■ジャンル■
クズ教師と美少女の禁断×泥沼ノベルゲーム

  • プレイ時間/1時間
  • エンディング/4(HAPPYENDのみスタッフロールあり)

 

■キーワード■
ヤンデレ・ヤンデる・教師・生徒・不貞・クズ・自分勝手・後味が悪い・闇が深い・メリーバッドエンド

■オススメポイント■

  • 自分勝手な教師×自分勝手な女生徒の胸がえぐられるシナリオ
  • プレイヤーの罪悪感を上げていくスタイルな設定画面とストーリー進行
  • 全エンディングが闇深で明るいハッピーエンドなどない泥沼感
  • キレイなイラストと物語の残酷さが絶妙に胸に刺さる

 

■ストーリー性について■

諸事情で一人暮らしをしている教師(妻が妊娠中のため、里帰りをしている)が、ちょっとしたきっかけで教え子の少女といい感じになり、関係を持ってしまうストーリー。
教師側が少女に対して誠実な愛情を抱いておらず、少女側もとてつもない闇を抱えているので極上の泥沼っぷりが堪能できる。

■プレイのしやすさ■

選択分岐ありのノベルゲーム。
エンディングは修羅場になっている際の選択肢で分岐するので分かりやすい。

 

「つばさヘブン」ここが面白い!

些細なきっかけではじまる泥沼×奈落劇

主人公・葛木は里帰り中(出産予定のため)の奥さんを持つ男性教師。
冒頭では妻・おとめ と仲睦まじいシーンを見せつけてくれるなどしますが、コンビニで夕飯を買おうとした際、偶然、教え子のつばさと出会ったことで未来が一変することに。

つばさは両親が共働きのため、一人でコンビニ弁当を食べているとのこと。
寂しそうに語るつばさを見た葛木は親切心とちょっとした下心(葛木の中で、つばさはクラスで一番好みだったため、贔屓していた)で食事に誘います。

ファミリーレストランでのひと時を経て
葛木とつばさは今までより少しだけ親密な関係になりました。

二人きりの食事は、ささやかな秘密の思い出となり、日常に戻れると思っていたのは葛木だけでした。

翌日、葛木はつばさの親友・えみる(オカルトマニアなお嬢様)から、つばさの様子がおかしいと相談されることに。
つばさは、ある時を境に自分を『ぼく』を呼ぶようになったらしく…

つばさに変なところなどないと軽く捉えていた葛木でしたが、つばさから話があると言われ屋上に行くと「なぜ、自分を食事に誘ったのか?」と問い詰められ、つばさの想いを聞く流れに。

最初こそ、生徒と関係を持つなんて考えてもいなかった葛木でしたが、つばさの今にも死んでしまいそうな雰囲気に負け、「好きだ」と伝え、キスをしてしまいます。

どこで歯車が狂ってしまったのかと葛藤しつつも、つばさと関係を深める葛木と、葛木を命をかけて愛するつばさの一方的な想いは底の見えない泥沼となっており、プレイヤー側はただただ息を飲むのみとなっています。

 

プレイヤーの精神を徹底的に削っていくスタイル

本作、最高の魅力は、プレイヤーの精神をこれでもかというくらい削ってくれる演出です。

まず、ヒロインのつばさは、葛木と関係を持ち、気分が最もたぎっているであろう時に自らの闇を明かしてくれますが、予想以上の重さと絶妙なタイミングなため、へヴィーなパンチを食らったような気分にさせてくれます。
つばさが自身を『ぼく』を呼ぶ理由もここで判明します。
(恐らく葛木もかなりのパンチを食らった気分になっていたのかと)

そして、つばさの秘密を知った矢先、葛木は妻をとるか?つばさをとるか?の選択を迫られます。
タイミングのまずさ、葛木の手のひら返しっぷりは、つばさ関連で鬱になった気持ちを更に加速させていく一方。

更に、葛木がつばさと不貞をしているエピソードの間には、葛木の妻・おとめの独白が展開されることで、自分が葛木でない(不貞しているわけでもない)にも関わらず、罪悪感で胸が締めつけられます。

おとめが旦那である葛木を信じている描写と、
現実での葛木の行動が良い具合に反比例していて読むだけで遠い目に。

また、ストーリー進行中、BGMの音量変更などが行える設定画面では、「もうやめて、プレイヤーのHPは0よ!」なくらい精神をごりごり削ってくれるので、設定変更予定のない方も一度は目を通すのを強く推奨します。
(実際に見て「うわああorz」となってほしいので画像は割愛)

 



プレイした感想(ネタバレあり)

説明文では主人公の葛木だけがクズのように感じましたが、実際にプレイすると登場人物、おとめ以外全員自己中心的なクズ(褒め言葉)という徹底っぷりに驚愕しました。
そして、葛木&おとめの赤ちゃんが色々と被害者すぎる……

作中で語られた、つばさ両親は言うまでもないアレですが、
葛木は中途半端に優しい上に無責任だから相手(つばさ)へのダメージが極大になり
(結局、序盤でつばさに優しくしたもの、教師としてというより個人的な贔屓でしたし)
つばさは、『自分に(女として)生きる価値があるか?』を試したい故に葛木へ関係をせまり
(HAPPYENDでの、おとめへの他人事っぷりが彼女の自己中心的な性格を更に増していてお気に入り)
えみるは、つばさが人生をやり直せる力を持っているにも関わらず、斜め上(えみるの中ではロマンティックで最高のやり方だったのかも?)なアドバイスや協力をする

…という自分本位さがとにかく痺れました。
彼らの個性があるからこそ、プレイ後にとんでもない闇が胸に残る作品となったのではと個人的に感じました。

あと、つばさの心情を知ると短期間で葛木に告白するのも察しがついて面白いです。

エンディングはHAPPYENDの胸糞さがトップクラスで大好きです。
おとめの苦悩が冒頭のつばさの台詞と皮肉にリンクしてるのがたまりません。
そして、ちゃっかり幸せになってるつばささんSUGEEEE!!!!
大きくなるたーくんこと、葛木の生まれ変わり(?)はどう成長していくんだろう…

TRUEENDのまさかの二段構えエンドも好き。
インパクトは一番だったかもです。
葛木とおとめはつばさ両親とは絶対に違うだろうし、偽りかもですが好きだった男性が実質ずっと傍にいてくれますしね。
成長した後に万が一、転生したつばさの記憶が戻ったらと思うとゾクゾクします。

余談ですが、つばさの陸上部所属設定が活かされていたのがこっそりツボでした。
(葛木がつばさから逃げる際、あっさりと追いつかれてしまうシーンがある)

 

プレイはこちらから

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