生きるために殺せ!? 人狼系デスゲームADV

……また、逃げるの?
俺は過去に逃げた。わが身可愛さに、大切な人を見捨てて。
その代償は大きく、俺は今でも逃げ続けている。
これは、『逃げたこと』に対する罰なのかもしれない。
「狼ゲーム」は人狼・推理要素の入った脱出ゲームです。
初対面の男女複数人は、謎の人物に監禁され、人を殺す『狼』と狼から逃げる『羊』に別れたデスゲームを強要されることに。
解放される条件はあるものの、真相に手が届かず、人はどんどん減っていく一方。
理不尽で残酷なゲームが繰り返される中、主人公は心中に秘めていた罪を思い出します。
我が身可愛さに逃げていたことを。
そして、他のメンバーにも、共通した罪があり……
以前、当ブログでレビューをした嘘つきゲームと様々な部分がリンクされている上、システムがパワーアップした形で継承されているため、探索・推理パートは無料とは思えない第ボリューム!
シナリオ・キャラクターどちらも重要視している方向けのアドベンチャーゲームです。
Contents
「狼ゲーム」の基本情報
■ジャンル■
微ホラー&推理アドベンチャー
■キーワード■
デスゲーム・推理・脱出・探索・人狼ゲーム
■オススメポイント■
- 人狼&推理が合わさった疑心暗鬼デスゲーム
- デスゲームにありそうでない展開を味わえる「痒いところに手が届く」シナリオ
- キャラクターたちの黒く深い罪と、それぞれの個性さが魅力
(前作・嘘つきゲームに比べると萌えキャラが多いのも特徴) - 2週目でしか入手できない証拠やエンディングなどの周回要素
- エクストラシナリオや続編、キャラクターファンブックなど、ファン向けの追加コンテンツを多く発信
■ストーリー性について■
初対面の男女複数人が謎の建物に閉じ込められ『とある条件』を達成するため、デスゲーム(人狼ゲームをモチーフにしたもの)を強要される物語。
物語が進む度にじわじわと真実に近づく証拠を得られるシナリオは、前回の嘘つきゲームを更にパワーアップした物となっているため、嘘つきゲームが好きだったユーザーには十二分に楽しめる内容。
嘘つきゲームに比べると、イケメンキャラクターが多く増え、ホラー系が苦手な女性ユーザーにも人気を誇っている。
■プレイのしやすさ■
好きなペースで進めることが可能。
(1日におけるプレイ制限・チケット制なし)
■課金要素■
メインストーリーおよび、現在更新中の続編シナリオ自体に課金要素はなし。
キャラクターの意外な一面が垣間見えるエクストラシナリオ、描き下ろしイラストが多数掲載されている設定資料集が課金コンテンツとして追加。
(キャラクターの設定をより知りたい人のみ課金なスタイル)
「狼ゲーム」ここが面白い!
一見、関係のないメンバー…実はとんでもない共通点が!?
登場キャラクターは主人公(名前や容姿についてはサブストーリーで判明)11人とマスコット2匹。
キャラクターは前作に比べてかなり増えた上、年齢幅がかなり広くなりました。

全員が初対面かつ、職業がバラバラ。
彼らが持つ共通点とは……!?
デスゲームのシステム上、キャラクターによっては、早い退場をしてしまう場合も…
オマケシナリオや課金の設定資料集で細かい設定や萌える一面が見れるので、好みのキャラクターが早期退場した際はそちらで癒されましょう。
前作からパワーアップした探索&推理パート
狼ゲームは、前作と同じく
前半/探索パート(狼に選ばれたキャラが、誰かを殺した後、狼の証拠を探します)
後半/推理パート(生き残ったメンバーと犯人を推理し合いつつ、狼と対決します)
の2パートが繰り返される形式です。
(章によっては、ちょっと違う流れになることも!?)
ポップな色使いのため、証拠が探しやすくなっているのもポイント。

証拠探し中には、『黒幕に関する重要な証拠』を見つけられることも。
(見つけなくてもストーリーが進むタイプのやつ)
物によっては章ごとに内容が変わるので頻繁なチェックをしておきましょう!
↓下画像のレシピは真相を知った後に見直すとかなり心にきます。

推理パートでは、主人公以外のキャラクターもどんどん口出しをし、場を振り回してくれます。
特にリンタロウ、コウは推理パート中にかなり絡んでくるので場合によっては主人公が追い詰められてしまうこともあり。

前作では『犯人が分かった状態』で対決(推理)パートになりましたが、狼ゲームでは裁判中に犯人を推理していく仕様にチェンジ。
誰が狼かドキドキしながら進められるのがたまりません。

余談ですが、探索パート中、図書館で前作の嘘つきゲームに関連した書類が発見できます。
とあるキャラのその後を匂わすテキストは前作プレイヤーには超必見!

闇の深いストーリーと、小さな希望が残るエンディング

メインシナリオでは
黒幕が狼ゲームを開くに至った経緯
主人公の『逃げ』に対するトラウマ
各キャラクターの罪や闇
ストーリー冒頭に出て来た殺人鬼・ユウヤについて
など、暗いけれど、先の気になる話がたっぷり収録されています。
最後にはとても小さいけれど、希望も見え、僅かな光を噛みしめられる締め方となっています。
特に主人公の過去は、後戻りができない喪失感が凄まじい上、狼ゲームのエンディングに大きく影響するので、重要は相当のもの。
クズだけれど、最後の一歩が踏み切れない(クズに徹しきれない)主人公を最後まで見届けるのも本ゲームの楽しみかと思います。
2週目の新規要素があり、周回が捗る

狼ゲームは2種類のエンディングが用意されており、真相が分かるエンディングは2週目で解放されます。
更に、周回要素として新しい証拠が複数登場。
黒幕に関する意味深な物が様々なところに配置されているので、そちらの探索もかなり楽しめることから、周回に飽きがこない仕様です。
新規証拠は悲しく心が抉れる物もあり、かなり凝っています。
(黒幕の日記は章ごとに変わるので、ストーリー進行毎に読むのを推奨)
課金で一気に2週目限定のエンディングを見ることも可能ですが、黒幕の心情をより知りたい方は、2週目をプレイするのを強くオススメします。
プレイした感想
真相に辿り着けないのは全員が、とある事柄を●として意識していなかったから…なオチが絶妙でした。
ネタバレ一切知らずにクリアして欲しい内容です!
(ただ、某キャラについては職業柄しょうがなかったのでは…と思うところも)
前作の嘘つきゲームと同じく、黒幕に関する伏線の張り方や、退場したキャラの秘密を知れる証拠など、推理ゲー好きには、たまらないポイントを抑えてくれているのがたまりません。
黒幕を知った後にプレイすると「あの場面ってああいう意味だったのか!」的なひらめきが来るのも好きです。
追加コンテンツについては、主人公の容姿が予想外でビックリしたり(プレイしながらクズクズ言いまくってたのが申し訳なくなった)コウの悲しくも皮肉がぐっと効いたシナリオに落ち込んだりと、見応えたっぷりでした。
特にコウシナリオに関しては「まさか、コウに泣かされるなんて…」と思いながらクリアしました。コウがお気に入りの方はぜひ!
(追加コンテンツで見れる、幼少期のコウと関わりがあった女の子の設定を見たら更に憂鬱になりました…)
キャラクターはフリーライターのマキさんがお気に入りです。
彼女は中盤でかなりゲームをかきまわしてくれるので、一気に好きになりました。
(課金コンテンツで見られる可愛い隠し設定や、某キャラとのちょっとした恋愛フラグも見所です!)
あと、オマケシナリオなどを見ていたら、サトルやタケオの年齢層高め(?)なキャラたちにもクスリとなったりキュンとする要素があり、公式側がキャラクターを大事にされている所も好きだったりします。
狼ゲームは、現在(2018年6月)メインシナリオ後の話が随時更新されており、まだまだ新規ストーリーが出ている旬なコンテンツとなっています。
推理系アドベンチャーでこういう形式はとても珍しい部類かと思いますので末永く萌えつつ楽しめる推理ゲームをお探しの方は、かなりツボにくるのかと思います。
(今後はグッズの販売や、同人誌イベントも行われるようです)
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